3月1日、八尾市文化会館にて、㈱ホリスティックコミュニケーションの圓山一俊氏を講師に招いて「ストレスマネジメント研修会」を開催しました。

講義の風景

 

福祉現場における対人援助は「頭脳労働」「肉体労働」に加えて、自身の気持ちを抑えながら利用者をケアする「感情労働」という要素が大きく、福祉従事者はストレスにさらされやすくなっています。今回の研修会は、部下を管理監督する立場にある職員が、ストレスマネジメントの意義と重要性を理解するとともに、部下の心理的な健康状態を把握し、メンタル不調を予防する方法を学ぶために開催したものです。

 メンタルヘルスの基礎知識からはじまりセルフケアの方法へと続き、本日のメインテーマであるラインケアと話は進みます。

 部下のメンタル不調の変化に気づくチエックポイントとして語呂合わせ「ケチな飲み屋あるか(ケチナノミヤアルカ)」を教えていただきました。「ケ」は欠勤、「チ」は遅刻/早退、「ナ」は泣き言を言う、「ノ」は能率低下、「ミ」はミスが増える、「ヤ」は辞めたいと言い出す、「アル」はアルコール(飲酒)量が増える、「カ」は身体が疲れる、をそれぞれ表しています。 そして、メンタル不調者への対応のポイントとして、

  • こまめに声かけを「笑顔で」行う。
  • ゆっくり時間をかけて話を聞く時間をつくる。このとき評価をしないで、味方のスタンスで聴く。
  • 判断を伴う仕事は与えない。または一緒に判断する。
  • 残業はさせない。
  • 発言や行動にいちいち腹を立てたり、分析しようとしないで、OK-OKのポジションでの関わりをもつ。
  • 休職中、本人の許可をとった上で主治医とコンタクトして情報を共有化する。

ことなどの説明をうけました。

グループワークの風景

 参加者からは、グループワークを挟んだ分かりやすい研修で大変役に立った。早速、明日からのラインケアに役立てたいなど感想を伺っています。