平成30年10月20日(土)、大阪府社会福祉指導センターで市民後見人バンク登録者研修会と市民後見人活動功労表彰贈呈式が開催されました。

 

 第1部の研修会は、同志社大学の 永田 祐 教授を講師に迎え、「地域共生社会と市民後見活動~成年後見制度利用促進を考える~」と題して開催されました。

 現在の成年後見制度は、権利擁護の制度というよりは本人保護を優先せざるを得ない状況になっており、そのイメージが確立してしまっている。促進法は、こうした現状認識に基づいて立法化されたが、地域での実務が変わらないままで利用促進してもこの悪循環が繰り返されてしまう懸念がある。「権利擁護の手段としての成年後見制度」の利用促進が大切になってくる。

 市民後見人の寄り添い型活動は、他の担い手ではできない独自の価値を持っている。「数が足りないから市民」という発想は、その本質を理解していない。人は孤立せず、つながりの中で生きていくことが必要。市民後見人の意義は、こうした視点からとらえていくことが大切であるなど講義がありました。

 第2部の功労表彰贈呈式では、大阪府下(大阪市、堺市を除く)で、5年以上市民後見人として活動されている4人に表彰状が、また、市民後見人としての任務を終えられた24人に感謝状が贈呈されました。八尾市の市民後見人第1号として、一人暮らしの高齢者の最後に寄り添った 岩崎 英眞 さんにも感謝状が贈呈されました。

 現在、八尾市では20人が市民後見人バンクに登録されており、そのうち5名が活動中です。また、4人が市民後見人になるために研修中です。